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ゴールデンレトリバーやラブラドール、バーニーズ。大きな体で寄りかかってくるあの重さは、大型犬と暮らす人だけが知っている幸せです!
ただ、保険の話になると急に手が止まる。「大型犬は保険料が高いらしい」「大型犬に多い病気は最初から対象外になると聞いた」——検索窓に「大型犬 保険 知恵袋」と打ち込んでしまう気持ちは、よく分かります。
・大型犬の保険料は、小型犬と比べて実際どれくらい違うのか知りたい
・うちの子は何kgから「大型犬」扱いになるのか分からない
・股関節形成不全や胃捻転など、大型犬に多い病気はちゃんと補償されるのか不安
先にお伝えすると、大型犬の保険料が小型犬より高く設定されているのは、公式の保険料表で確認できる事実です。ただし「何kgから大型犬か」の線引きは保険会社ごとに違い、しかも大型犬に多い病気については、高い安いより先に確認しておきたい別の論点がありました。順番に見ていきましょう。
大型犬の保険料は本当に高い?体重の区分から確認する
まずは「うちの子が保険会社からどう分類されるのか」というところから。ここが分からないと、見積もりの数字を見ても比べようがありません。
保険料は「犬種」または「体重」で区分される
ペット保険の保険料は、犬種・年齢・商品・補償割合などの組み合わせで決まります。アニコム損保は公式FAQで「基本保険料は、どうぶつの種類・品種・年齢、商品や支払割合により異なります」とし、犬については「品種によりクラスが分類されます」と説明しています。
出典:アニコム損害保険「保険料はいくらですか?」 https://faq.anicom-sompo.co.jp/faq/show/221 (2026-08確認)
PS保険(ペットメディカルサポート)も同じ考え方で、公式サイトに「犬を補償の対象とする場合、年齢と『大型犬・中型犬・小型犬』の3区分により保険料を決めております」と記載されています。
つまり、大型犬の飼い主にとっては「うちの子がどの区分に入るか」が保険料をほぼ決めてしまう、という構造になっています。
混血犬は体重で区分される(大型犬は25kg以上・32kg以上など)
純血種であれば犬種名で自動的に区分が決まりますが、迷うのは混血犬(ミックス)です。ここは公式サイトに具体的な数字が出ていました。
PS保険の場合(ミックス犬の体重区分)
– 生後8か月未満:小型犬 6kg未満/中型犬 6kg以上20kg未満/大型犬 20kg以上
– 生後8か月以上:小型犬 8kg未満/中型犬 8kg以上25kg未満/大型犬 25kg以上出典:PS保険「ミックス犬の保険料について」 https://pshoken.co.jp/comparison/hybrid.html (2026-08確認)
第一アイペット「うちの子ライト」の場合(混血犬の体重区分)
– 16kg未満:犬Ⅰ
– 16kg以上32kg未満:犬Ⅱ
– 32kg以上:犬Ⅲ出典:第一アイペット損害保険「うちの子ライト 保険料・割引・特約」 https://www.ipet-ins.com/products/uchinoko-light/fee/ (2026-08確認)
見比べると分かりますが、「大型犬」の入口が25kgの会社もあれば、32kgの会社もあるということ。同じ体重の犬でも、会社によって一段違う区分に入る可能性があります。ここは見積もりを取るときの地味な分かれ目です。
実際の保険料差は?公式の料金表で比べてみる
では、区分が上がると実際どれくらい変わるのか。第一アイペット「うちの子ライト」の公式ページに掲載されている月払保険料で確認できました。
| 年齢 | 犬Ⅰ(小型犬側) | 犬Ⅱ | 犬Ⅲ(大型犬側) |
|---|---|---|---|
| 1歳 | | 990円 | 1,120円 | 1,430円 |
| 5歳 | 2,140円 | 2,250円 | 2,820円 |
| 12歳以上 | 4,270円 | 4,660円 | 5,330円 |
出典:第一アイペット損害保険「うちの子ライト 保険料・割引・特約」 https://www.ipet-ins.com/products/uchinoko-light/fee/ (2026-08確認)
1歳時点で月440円の差。5歳で680円、12歳以上で1,060円の差になります。「大型犬だから倍かかる」というほどではないけれど、確実に上乗せはある——これがこの商品で確認できた実際の姿でした。
なお同社は、2年目以降は継続時点の年齢に応じて保険料が上がるものの、犬は12歳から定額になると説明しています。PS保険も公式サイトで、保険料の引き上げは3歳ごとに1度で12歳以降は上がらないと記載しています。
大型犬は小型犬より寿命が短い傾向があると一般に言われますが、それでも中高齢期の保険料の上がり方は、加入前に見ておきたいところです。
純血種の大型犬がどのクラスに分類されるかを示す各社の「犬種分類表」は、今回の調査では一部ページにアクセスできず、犬種名までの確認はできませんでした。ゴールデンレトリバーやバーニーズなど特定の犬種のクラスは、必ず各社の見積もりページで直接ご確認ください。
大型犬に多い病気は保険でカバーされる?
保険料の差より、こちらのほうが大型犬の飼い主にとっては切実かもしれません。大型犬に多いとされる病気について、公式情報で確認できたことを整理します。
股関節形成不全は「先天性・遺伝性」の扱いが分かれ目になる
アニコム損保が運営する「みんなのどうぶつ病気大百科」では、犬の股関節形成不全について「大型犬や超大型犬での発症が多くみられます」と説明されています。

原因については「遺伝的素因や、成長期の偏った栄養や運動などが関与している」とされ、生後4〜12か月ごろに気づかれることが多いとのこと。
症状として挙げられているのは、横座りをする、腰をふるように歩く(モンローウォーク)、ウサギ跳びのような走り方、立ち上がりにくい、高いところの昇り降りを嫌がる、といったものです。
治療は、内科的には鎮痛剤やレーザー療法による痛みの管理・運動制限・体重管理。外科的には骨盤3点骨切り術、股関節全置換術、大腿骨頭切除術などが挙げられています。予防としては、幼齢期の過剰な栄養に注意すること、体重管理、そして床材の工夫が示されていました。
出典:アニコム損保「股関節形成不全<犬>|みんなのどうぶつ病気大百科」 https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/910 (2026-08確認)
ここで保険の話に戻ります。多くのペット保険では、先天性の異常や、契約開始前にすでに発生していた傷病が補償対象外とされています。
PS保険は補償対象外となる主なケースとして「保険始期日前に既に発生していた傷病」「先天性異常など」を挙げ、「加入前に発症した先天性疾患や治療中のケガ、病気、予防医療については補償対象外となります」と明記しています。
出典:PS保険「ペット保険(犬・猫)の適用範囲と補償の対象外となる場合について」 https://pshoken.co.jp/comparison/excluded.html (2026-08確認)
「加入後に見つかった股関節形成不全が補償されるかどうか」は、保険会社と契約時期・告知内容によって扱いが変わります。今回の調査では、全社共通のルールとして断定できる一次情報は確認できませんでした。大型犬を迎えたばかりで保険を検討している方は、この一点だけは加入前に保険会社へ直接確認することを強くおすすめします。
胃拡張・胃捻転は「時間との勝負」になる緊急疾患
もうひとつ、大型犬の飼い主が名前を覚えておきたい病気があります。
PS保険の疾患解説ページでは、犬の胃拡張・胃捻転について「大型犬に多く見られる」としたうえで、グレート・デーン、セントバーナード、ボルゾイ、ジャーマン・シェパード・ドッグなどの犬種名が挙げられています(すべての犬種で発症する可能性があるとも記載されています)。
主な症状は、お腹が張る、落ち着きがなくなる、吐こうとするのに吐けない、大量のよだれが出る。原因としては早食いや大量摂取、食後すぐの激しい運動、ストレスが挙げられ、食後数時間以内に発症することが多いとされています。重症化すると循環不全・ショック・DICなどを引き起こし、命の危険があるという説明です。
出典:PS保険「犬の胃拡張・胃捻転の症状と原因、治療法について」 https://pshoken.co.jp/note_dog/disease_dog/case033.html (2026-08確認)
同ページは「この病気は緊急を要することがあるため」、疑わしい症状があればすぐに動物病院を受診・相談するよう促しています。保険の補償割合を考えるより先に、深夜でも駆け込める夜間救急病院を調べておく。大型犬の場合、この備えのほうが優先度は高いかもしれません。
手術費用の実データ:整形外科系は20万〜30万円台の例も
「実際いくらかかるのか」については、第一アイペットが自社の保険金請求データ(2024年1月〜12月)をもとに公開している金額があります。
– 骨折手術:308,700円(チワワ・入院5日の例)
– 膝蓋骨脱臼:254,000円(トイ・プードルの例)
– 椎間板ヘルニア:337,650円(ダックスフンドの例)
– 歯周病手術:約97,300円
– 腫瘍手術:約90,400円
– 異物誤飲:約77,760円
出典:第一アイペット損害保険「犬の手術・入院費用はどのくらいかかる?」 https://www.ipet-ins.com/dog-insurance/cost/ (2026-08確認)
上記は小型犬・中型犬の症例で、大型犬の症例別費用や「大型犬の股関節形成不全の手術費用の相場」を示した公的機関・保険会社の一次データは、今回の調査では見つかりませんでした。
一般の比較サイトには金額の記載がありますが、出典が確認できないため本記事では採用していません。動物病院は自由診療で病院ごとに費用が異なるため、金額はかかりつけの動物病院に直接お尋ねください。
ただ、整形外科系の手術が20万〜30万円台に達する例が実在するという事実だけは、公式データとして押さえておく価値があると思います。
大型犬の飼い主が保険を選ぶときに確認したいこと
ここまでを踏まえて、見積もり画面の前で見るべきポイントを整理します。金額の大小そのものより、条件の読み方の話です。
補償割合より「支払限度額」と「限度日数」を先に見る
ペット保険は「診療費の50%」「70%」といった補償割合が目立ちますが、実際の支払額を決めるのは限度額のほうです。
PS保険の「犬の保険50%補償プラン」では、補償限度額が以下のように公開されています。
– 通院:年間最大20万円
– 入院:年間最大60万円
– 手術:年間最大20万円
– 車イス費用:最大10万円
– 年間合計:最大110万円
同ページには、補償は診療費の50%であるものの「1日あたりの支払限度額」と「支払限度日数(回数)」に制限があると明記されています。
出典:PS保険「犬の保険50%補償プラン」 https://pshoken.co.jp/note_dog/plan50-dog.html (2026-08確認)
大型犬は入院や手術が高額になりやすいぶん、限度額の天井が効いてくる場面が出てきます。「70%だから安心」ではなく、「手術1回あたりいくらまで出るか」を見る。ここが大型犬ならではの読み方です。
加入のタイミングは「症状が出る前」が分かれ目になる
股関節形成不全が生後4〜12か月ごろに気づかれることが多い、という先ほどの記載を思い出してください。そして、加入前に発生していた傷病は補償対象外というルール。
この2つを重ねると、大型犬の場合は「迎えてから検討する」と「迎えると同時に検討する」の差が、そのまま補償の差になりうるということになります。すでに症状が出ているなら、その部位を除外する条件付きで加入できるケースがあるかどうかを、保険会社に確認するのが現実的です。
「知恵袋で見た話」は必ず公式ページで裏を取る
大型犬の保険は、犬種・体重・年齢・加入時期・告知内容の組み合わせで、答えが人によってまったく変わります。だからこそ、Q&Aサイトで見つけた「うちはこうだった」という話が、そのまま自分に当てはまるとは限りません。
保険料は各社の見積もりページ、補償の範囲は重要事項説明書と約款。手間はかかりますが、この2つを見に行くのがいちばん早い近道でした。
大型犬の関節の負担を減らす床まわりの用品を見てみる↓
※アニコム損保の解説で予防として挙げられていた「床材の工夫」「体重管理」に関連する一般的な用品の紹介です。特定の商品が病気を予防・治療すると保証するものではありません。 治療・予防の方針は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。
大型犬の保険 まとめ
保険会社の公式情報から確認できたことを整理します。
保険料は犬種クラスまたは体重の区分で決まり、大型犬は上位区分に入る。
第一アイペット「うちの子ライト」の公式料金表では、1歳で犬Ⅰ990円に対し犬Ⅲ1,430円、12歳以上で4,270円に対し5,330円だった
「何kgから大型犬か」は会社ごとに違う。
ミックス犬の場合、PS保険は生後8か月以上で25kg以上、第一アイペット「うちの子ライト」は32kg以上が最上位区分
股関節形成不全は大型犬・超大型犬に多いとアニコム損保の病気解説に記載がある。
一方でペット保険では先天性異常や加入前の傷病が補償対象外とされるのが一般的で、加入後に見つかった場合の扱いは会社ごとに要確認
胃拡張・胃捻転は大型犬に多く、命に関わる緊急疾患。
保険より先に、夜間対応の動物病院を調べておく備えが効いてくる
整形外科系の手術は、第一アイペットの請求データで骨折308,700円・椎間板ヘルニア337,650円などの例がある(大型犬の症例別データは今回確認できず)
補償割合だけでなく、年間の支払限度額・1日あたりの限度額・限度日数を見る
大型犬と暮らすというのは、体の大きさのぶんだけ、備えも一段大きく考えるということなのだと思います。まずは今日、お住まいの地域の夜間救急動物病院をひとつ調べておく。保険の比較はそのあとでも遅くありません。

