鉄玉子に科学的根拠はあるの?鉄分を取り過ぎたらどうなる?

鉄玉子の科学的根拠
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鉄玉子に科学的根拠はあるのか?答えは、「NO」です。鉄玉子の科学的根拠については、鉄玉子の使用により、鉄欠乏症や鉄欠乏性貧血の指標が改善したかどうかを検討した複数の研究がまとめられていますが、これらの研究の多くは栄養が不足しがちな発展途上国で行われたものだったりして、信ぴょう性には欠けます。

この記事では、鉄玉子の科学的根拠についてと、鉄玉子を常用することで鉄分を取りすぎてしまうのではないか、取りすぎてしまったらどうなるのか、について詳しく解説していきます。

目次

鉄玉子の科学的根拠について

鉄玉子は、水に入れて沸騰させることで鉄分が溶け出し、その水を飲むことで鉄分を補給できるとされています。ですが、実際にはどれくらいの科学的根拠があるのでしょうか。ここでは、鉄玉子から溶け出す鉄分量と、科学的根拠について確認していきます。

鉄玉子から溶け出す鉄分量

鉄玉子を水1リットルに入れて沸騰させたときの鉄分の溶出量は、以下のようになります。

  • 沸騰時:0.042mg
  • 沸騰したまま5分間放置:0.069mg

※任意の鉄玉子の商品取り扱い説明書準拠

この数値を見ると、思ったより少ないと感じるかもしれません。しかし、鉄玉子を使わなかった場合、水道水に元から含まれている鉄分以外は存在しないのです。そのため、何もしないよりは効果があると言えるでしょう。

鉄玉子の科学的根拠についての見解

鉄玉子の科学的根拠については、鉄玉子の使用により、鉄欠乏症や鉄欠乏性貧血の指標が改善したかどうかを検討した複数の研究がまとめられています。

その結果、鉄のインゴット(鉄玉子)で検討した3件の研究のうち1件で、貧血の指標となる血液中のヘモグロビンや鉄の値が改善したという結果でした。つまり、鉄玉子を使うことで、貧血の指標が良くなる人が一部いるといえるでしょう。

ただし、これらの研究の多くは栄養が不足しがちな発展途上国で行われたものだったりします。もともと鉄が極端に不足している人の場合、少量の鉄分でも効果が実感しやすいことが知られています。そのため、日本など先進国で同じ結果が得られるかは不明確なのです。

このことから、鉄玉子の効果について科学的根拠があるかというと「うーん」となってしまいますね。ただし、鉄が極端に不足している人や、調理法によってはいくらか有効である可能性があります。鉄玉子は補助的な効果が期待できるかもしれませんが、鉄欠乏性貧血など、病名がついてしまう場合などは適切な治療を受けることが大切だと言えるでしょう。

鉄玉子で鉄分を取り過ぎたら?


鉄玉子を使用して水に鉄分を溶出させ、それを飲用することで鉄分を補給できると言われています。しかし、一方で鉄分の取りすぎが心配になる方もいるでしょう。ここでは、鉄玉子から溶け出す鉄分の量と、鉄分の過剰摂取について確認していきます。

鉄玉子から溶け出す鉄分について

鉄分には「2価鉄」のヘム鉄と「3価鉄」の非ヘム鉄の2種類があり、2価鉄は3価鉄に比べて吸収率が5~6倍高いことが知られています。鉄玉子から溶け出す鉄分の大部分は、吸収されやすい2価鉄であるため、効率的に鉄分を摂取できるといえるでしょう。

鉄玉子で鉄分を取りすぎてしまうことは考えにくい

ただし一般的に、健康な成人が鉄分を取りすぎてしまうリスクは低いと考えられています。鉄玉子の使用により溶出する鉄分量が非常に少ないことから、鉄玉子だけで鉄分の過剰摂取を招くことは考えにくいからです。

ただし、ヘモクロマトーシスなどの特殊な疾患により、体内に鉄分が蓄積しやすい方は注意が必要です。このような疾患をお持ちの方は、医師に相談の上、鉄分の摂取量を調整することが大切です。

また、料理の方法によって鉄の溶出量が変化することも知られています。例えば、酢を加えると溶出量が増加するという報告があります。ただし、一般的な使用法であれば、過剰摂取の心配はないと考えられます。

鉄玉子は、鉄分補給の補助的な手段として活用できる可能性がありますが、鉄欠乏性貧血などの治療においては、医師の指導の下、適切な治療を受けることが何より重要です。鉄玉子だけで鉄分を補うのは難しいでしょう。バランスの取れた食事と必要に応じた治療を組み合わせることが、健康的な鉄分補給につながります。

鉄玉子が危険って言われるのはなぜ?

科学的根拠については定かではないものの、鉄玉子は手軽に鉄分を摂取することが出来る便利なものです。しかし、一部では鉄玉子の使用に対する不安の声もあります。ここでは、鉄玉子が危険だと言われる理由について詳しく解説していきます。

鉄玉子を直接食材とともに温めることへの抵抗感

鉄玉子は、基本的に水に入れて使用するものですが、中には食材と一緒に鍋で温めるという使い方をする人もいます。しかし、鉄でできた玉子を直接食材と一緒に温めることに対して、抵抗感を覚える人も少なくありません。

しかし、鉄玉子から溶出する鉄分は微量であり、食材に影響を与えるほどの量ではありません。適切に使用する限り、食材の安全性が損なわれることはないでしょう。

鉄玉子のサビについての不安

鉄でできている鉄玉子は、使用していくうちにサビが発生しやすくなります。サビた鉄玉子でお湯を沸かすことに、不安を感じる人もいるかもしれません。

しかし、鉄玉子に発生するサビは、健康に害を及ぼすものではありません。お湯の味に多少の変化があるかもしれませんが、体に悪影響はないとされています。

サビについて心配な場合は、使用後に水分をしっかり拭き取り、乾燥させてから保管することで、サビの発生を防ぐことができます。また、発生したサビは、クレンザーなどを使って落とすことも可能です。

鉄玉子に科学的根拠はあるの?まとめ

鉄玉子は、水に入れて沸騰させることで鉄分を補給できる手軽な方法です。ただし、溶出する鉄分量は少なく、鉄欠乏性貧血などの治療には不十分であることから科学的根拠については、不明瞭であることがわかりました。サビの発生や過剰摂取を心配する声もありますが、適切に使用する限り健康への悪影響はありません。鉄玉子は昔ながらの知恵として受け継がれてきた鉄分補給の方法であり、バランスの取れた食事と併用することで、健康的な生活に役立てることができるでしょう。

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